日本に流通しているギフト券の種類
日本に流通しているギフト券の種類は数千種類と言われています。
近年は大手チェーン店が店舗限定で使えるギフト券を独自に発行するケースが増えています。
なかには小規模な飲食店がキャンペーンによる飲食代金還元のみで配布するなど、現金販売以外のみで発行しているものもあり、お食事券やクーポンまで含めると数万種類以上あるでしょう。
ギフト券の目的は、現金以外で感謝の気持ちを伝えることです。ビジネスにおける取引でない場合は現金を渡すのが失礼になる場合もあります。
また、世間の常識として結婚・出産をはじめ周りからお祝いでお金をもらった時は半額以下の金額を目安にお返しをしないといけません。
物で感謝の気持ちを伝えることも大切ですが、物での贈り物を難しいですし住所を聞いて郵送したり、突然何かを渡すと荷物が増えて迷惑になってしまうことがあります。
そんな時にギフト券を渡すと嫌味もなく喜んでもらえます。
一度は贈り物をもらって、いらないと思ったり、そのまま押入れや物置の奥にしまったまま一度も使わなかった経験を持っている方も多いのではないでしょうか?
物を贈るのは難しさもあり、贈る側も自身の経験から、せっかくなら確実に喜んでもらう物をもらいたいと思うものです。
そこで、役に立つのがギフト券です。現金に近い特性で幅広い場所で使えるものや、特定の店舗でしか使えない物があります。
もちろん、ギフト券は用途に応じた正しい使い方をするのが理想ですが売却して、現金に換金する方法もあります。
本来は現金で渡しても良いと思っているところに、相手への気配りであえてギフト券にして渡しているものです。売却して他のことにお金を使ったとしても贈る側の感謝の気持ちを有効に活用しているので決して悪いものではありません。
そこでポイントになるのがギフト券の換金率です。種類によって売却する時の値段は大きく変わります。高換金率の商品は90%以上になるのに対して、売ると50%程度まで価値の下がってしまうものもあります。
買値は同じ金額なのに売値で差が出るのがギフト券の特徴です。
同じ金額でギフト券を買うならリセールバリューの高いものを選ぶと受け取った側に喜んでもらえる確率が変わります。
高く売れる物と安く売れる物の特性を知っておけば、もらった時に売るか使うかで効率的に使い分けることもできます。
ギフト券の種類
ギフト券には、いくつかのカテゴリーに分かれています。
代表的な商品の一例とリセールバリューの高さを添えて紹介します。
クレジットカード系 | |||
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主なギフト券:JCBギフトカード、VISAギフトカード
特徴:クレジットカード決済をできる店舗の大半で使用可能。店頭で使える拠点数はもっとも多く、現金に近い特性がある。 |
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ECサイト(通販サイト系) | |||
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主なギフト券:Amazonギフト券、楽天ポイントギフトカード
特徴:大手通販サービスのみで利用できるギフト券。E-mailタイプなど発券タイプ以外もある。通販の需要拡大、幅広い商品を買えて便利な上に店頭購入より安いものの多い大手通販サイトは人気が高い。 |
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共通ギフト券 | |||
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主なギフト券:全国百貨店共通商品券
特徴:加盟している店舗で使えるギフト券。主に百貨店の商品券で、高品質な商品を買って欲しいという思いから年配の方に人気。中古需要も贈答用メインなので状態と原稿柄かによって買取価格は変わります。 |
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デパート商品券/スーパー商品券 | |||
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主なギフト券:ダイエー商品券、イオン商品券
特徴:使える店舗が特定のチェーンに限られる商品券。日常的に利用しやすい場所で使えること。お釣りの出る特性から人気が高い。 |
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特定商品系 | |||
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主なギフト券:ビール券、お米券、図書カードなど
特徴:名目は特定の用途ですが、ギフト券を扱っている店舗なら他のものでも使えるケースが多い。(ビール券なら350mlのビール2本分の価格など) |
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特定店舗系 | |||
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主なギフト券:スターバックスカード、西松屋カードなど
特徴:スタバ好き、出産祝いなど特定の用途で使ってもらいたい時に最適。贈る相手の趣味や環境を理解しておく必要がある。 |
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コンビニ系 | |||
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主なギフト券:Quoカード
特徴:コンビニで使えて、1回で使い切らなくても繰り越せるプリペイドカード方式。日常的に使える場面の多いことから少額で渡すギフト券として人気。 |
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スマホ系 | |||
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主なギフト券:iTunesカード、 GooglePlayギフトカード
特徴:ゲーム、有料アプリ、音楽などスマホの課金で使える。若い人に喜ばれやすいが、スマホ課金しない人も多いので換金率は低い。 |
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旅行券 | |||
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主なギフト券:JTBギフト券、JCBギフト券など
特徴:旅行へ行ってもらう目的に限定されて、企業や結婚式などレクレーションの景品、親へのプレゼントで人気。用途は限定されるが新幹線のチケットでも利用できてビジネスマンからの需要がある/など転売価値は高い。 |
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ネットでも売却が可能に
クレジットカード系や百貨店系、図書券等に関してはまだまだ店頭での買取が一般的ですが、Amazonギフト券・楽天ギフト券・iTunesカードといったギフトカードに関してはネットを用いた売却が主流になりつつあります。ヤフオクやメルカリ等の個人間取引での売却に加え、現在ではAmazonギフト券の買取や換金を専門に行う業者も増えています。即現金が必要なら業者買取、時間は掛かっても高換金率で売りたいのであれば個人間取引といった形で使い分けると良いでしょう。