ビール券の販売価格は大瓶2本券850円、缶2本券539円で、購入価格と利用価格に差があります。

最近では減った?「ビール券」

ビール券は少額での贈答用に人気で、業者へのチップの変わりに渡す需要が高いです。
ビール券を渡すことで仕事や日頃の生活の疲れをねぎらう意図を伝えられるのが特徴です。
しかし、近年は他のギフト券の普及したことで利用される場面は減っています。

 

 

ビール券の概要と仕組み

 

発行元 全国酒販協同組合連合会
発行内容 紙タイプのみ
金額 大瓶(633ml)2本券、缶ビール(350ml)2缶券 ※
おつり ×(店舗ごとの判断になるが、ほぼ不可能に近い)
発売時期 1971年
利用可能店舗 全国の酒類販売店

 

 

※ビール券は表面には大瓶か缶ビールの明記がありますが、実際に使える金額は大瓶2本券は724円、缶2本券で494円です。
購入するのはビールではなく、使える店舗に売られているほぼ全てのものです。
サワーや焼酎はもちろん、つまみや食料品に使っても問題ありません。
ビール券のほかに、清酒券(特選、上選)の販売も行っています。

 

販売価格は大瓶2本券850円、缶2本券539円です。
購入価格と使える価格で差額があり、発行や販売店の交換をするためのコストを購入者が負担する仕組みになっています。

 

 

需要減少の要因はQUOカード?

 

ビール券の人気が減った一番の要因は、ほかのギフト券が増えたことによって、購入価格と使える金額に差のあるビール券の魅力が薄れたからです。
缶ビール2本で500円程度の絶妙な価格設定で、休日のショッピングではなく仕事帰りに気軽に使ってもらえるため人気が高かったですが、最近はQUOカードの方が少額プレゼントの定番になっています。

 

コンビニなどで使えるQUOカードは購入価格と発行価格が同じです。
ビールやつまみも買えて500円など少額利用に適しているので特性はビール券に似ています。
ビール券はお酒を飲まない人だと、他の用途に使えることを知らずに友人や同僚に譲ってしまうこともあります。
お酒以外に使えることを知っていても、スーパーなども使える店舗の多いことを知らず、酒屋にいかないといけないと思い込んで面倒と感じられることが多いです。
金額を表面に明記しないことで贈答時の嫌らしさを少なくしていますが、結果的に仕組みを理解している人が少なくなりお酒の好きな人以外からは、あまり喜ばれないことも多いです。
QUOカードは金額が見えてしまいますが、ちょっとした感謝の気持ちで贈るツールとしてビール券以上の適正があると評価できます。

 

 

 

ビール券の買取相場

ビール券のイメージ画像

最高値での買取価格は販売価格を基準にして9598%です。
使える金額よりも高く売れることもあり、自分用ではなく贈答用で買う人の多い特性が現れています。
ビールを好きな人も時間があれば金券ショップで売却した方が使えるお金以上に換金できるケースもあります。

 

贈答用中心なのでビール券の状態で買取価格は大きく変わります。若干のスレや汚れがあるだけで90%前後に下がり、折れる、目立つシミなどは80%前後になってしまうケースもあります。
もらってからすぐに売る美品を条件に90~95%がおよその相場だと思っておきましょう。
店舗への売却が中心になり、競争の激しい都心部の方が買取レートの平均値は高いです。