大黒屋がアマギフNGな理由
大黒屋をはじめ、店舗を構える大手金券ショップ、チケットショップはアマギフをはじめ電子ギフト券全般の買取をNGにしています。
公式なNG理由の案内はしていませんが、以下の要因が考えられています。
- 使用済みの判別ができない
- 電子ギフトは金券ではなく電子マネー扱い
- 有効期限のある商品を扱わない
電子ギフトにはiTunesカードのように有効期限のないものもありますが、大黒屋をはじめ、Amazonギフト券の買取NGにしている業者の大半は全ての電子ギフトの買取を扱っていません。
1番の要因は電子ギフトの売買は法的にグレーな部分のある点です。
電子ギフトは商品券扱いではなく電子マネー扱い
大黒屋などの店舗を構えてチケットの売買をしている業者は古物商の届出をして運営しています。
古物商の取扱可能品目には「金券等」の記載があり、新幹線のチケットや発券タイプの商品券は金券等に分類されます。
アマギフについては、メールで送付できる特性から一部で電子マネー扱いという見解もあり、古物商を取らずに運営しているアマギフ売買専門サイトもあります。
法的には電子ギフトが金券になるのか電子マネーになるのかグレーな部分で、現状は古物商など必要な営業許可を取らずに売買している業者も取り締まりを受けていません。
もし、金券ではなく電子マネー扱いになるとお金のやり取りになるので貸金業など他の届出の必要になる可能性もあります。
大黒屋などのチェーン展開している大手は、今後法律が整備されて電子マネー扱いになった時に問題視されないようにコンプライアンスの問題で電子ギフト全般を扱っていません。
ネットのアマギフ買取店は安全なの?
法的にグレーな部分はありますが、買いたい人と売りたい人双方の需要が非常に高い人気のギフト券のため、買取や販売を行おうとする業者はたくさんあります。
ひとつの目安として基準になるのは古物商を取っているかです。大黒屋は金券扱いにならない懸念からアマギフを扱っていないので、古物商を取ればOKとは言い切れませんが業者の信ぴょう性を図るひとつの指標になります。
大手オンラインストアに買取してもらってトラブルになった事例もないので、将来どうなるかは分かりませんが現時点では優良業者を選ぶことを条件に安全です。
ただし、買取サイトの一部には悪質な運営をしているところもあります。換金率が高くても実績が不明なら慎重に検討した方がいいでしょう。
電子ギフトを扱っている業者は主に店舗を構えないネットストア、もしくは1店舗だけを運営する個人経営店のため、将来的に古物商だけでのアマギフ売買がNGになったとしても、風評被害は限定的だと考えています。
大手は看板の大きい都合で明確に白黒ついていないモノはコンプライアンスの観点で扱っていません。
売却方法について詳しくはこちら↓
安全性を確保するのに時間がかかる
Amazonギフト券をはじめ、電子ギフトはPINコードさえ控えていれば誰でも使えます。
カードタイプやE-mailタイプでも売主がPINコードを控えていたり、売却直前に売って処理されるタイムラグを狙うなど不正をする手口は複数パターンあります。
専門店は買取してから少し時間を空けてギフト券情報を確認するなどのひと手間を行っています。
基本的にパソコンで調べれば不正利用済ではない旨の判別は付きますし、身分証のコピーや買取証明書など書類の手続きによって売却後の不正利用を防止することもできます。
しかし、通常の商品券買取に比べて安全確保のための処理に時間のかかるため、ワンオペ中心の運営をしている大黒屋をはじめチケットショップでは対応しきれない問題があります。
人気の高いことを理由に薄利多売の商売をしないといけないところに、1件の買取業務に時間を使って他のお客に影響の出ることを懸念しています。